2021. 3. 17
イノシシ被害
3月に入り春の作業を着々と進める毎日です。今年は春の足音に耳を澄ませるというより「ド、ド、ド、ド~」っと轟音を鳴り響かせるような勢いで春がやってきている九州です(;^_^A桜の花も「野から山へではなく」山でも野でも一斉に咲き始めました。
もしかすると・・このまま無事に気温の変化も少なく霜の降りるような事が無ければ、新茶の季節も「ド、ド、ド、ド~」っとやってきそうです。それはそれで楽しみでもあり、新茶摘み取りまでの準備期間が短くなるという地獄の様な忙しさが訪れるという怖さも伴っています。
2枚目の写真は春の肥料散布と化粧ならしが終わった茶畑です。新芽が動き出す前にもう一度肥料散布を行います・・急がねば(;^ω^)
そして3枚目の写真。冬の間にイノシシに掘り起こされ荒らされてしまった幼木茶園です。手前の方にはほとんど茶の木が残っていません。これでも重機を使ってイノシシが掘った穴を埋めて修復した後の写真です。茶の木が無くなってしまったところへはこれから苗木を再植しなければなりません。
イノシシの防除は、電気柵や鉄製のイノシシ柵などを畑の周りに張り巡らせたりしますが、茶畑の管理作業の邪魔になったり、防除柵のための管理作業が増えたりと本当に厄介な事ばかりです。それでも諦めたらますますイノシシに荒らされる一方になってしまいます。20年ほど前までは山の茶畑でもこんな被害はありませんでした。近年はイノシシ被害がひどくなるばかりです。
茶苗を植えてからお茶が収穫できるようになるまで通常でも4~5年かかります。しかし、このようにイノシシに荒らされる畑では7~8年かかってしまうこともあります。園主も今年〇暦なので「お茶摘みができるようになるまでの年数を考えたら」割に合わないのではと密かに思うところもありますが、それでもお茶の成長を思うと楽しい様子でお茶植えを「やらずにはいられない」みたいです。
文責:E