矢部紅茶(和紅茶)/雪山烏龍

3代目園主が紅茶の美味しさに魅了されたのが、千代乃園の和紅茶作りの始まり。
今や人口1000人弱、限界集落である美しいふるさと「矢部村」の名前を少しでも知ってもらいたいという思いを込めて「矢部紅茶」という名前を付けました。

2005年ごろに和紅茶作りを始めた当初は加工が上手く行かず、捨ててしまうこともありました。
そのため、園主は自ら台湾の紅茶・台湾茶農家を訪れ、その製法を学ぶ研修へ。その後も様々な方との出会いによって、現在の矢部紅茶の形が作られていきました。
2023年には烏龍茶作りも始めました。

お茶の加工がコンピュータ制御技術によって自動化され、安定した加工を行うことができる時代に、私たち一家の紅茶や烏龍茶は、昔のように一釜ずつ目・鼻・手によって茶葉を確かめながら加工しています。
日中に摘み取った茶葉が傷まないように気を配りながら少しずつ水分を抜いていき、茶葉の子守りをするように付きっきりの作業は夜中まで続きます。
その後、茶葉の揉み初めのタイミングを見極めながら、さらに加工を行います。

茶葉の品種やその日の気温・湿度よってもそのタイミングは様々。気を抜く間も無いほどの作業が続きますが、工場内には発酵を始めた茶葉たちの爽やかで華やかな香りが漂う様子は幸せな時間でもあり、作業の疲れを癒してくれます。

それほど大事に作った紅茶や烏龍茶でも、まだまだ技術が伴わず、失敗する事も。
2日間かけて加工した茶葉を、泣く泣く山に返した事もあります。そんな時も「来年こそは!」と、次のシーズンに向けてより一層の闘志を沸き立たせます。
加工とテイスティングの試行錯誤を繰り返し、茶葉の持つ個性を引き出すための私たちの取り組みは続きます。


◎千代乃園の和紅茶

和紅茶とは

日本国内で栽培、加工される紅茶を「和紅茶」といい、「地紅茶」「国産紅茶」とも呼ばれています。
和紅茶の原料は、緑茶と同じチャノキの新芽です。
紅茶は加工工程の中で「発酵」の工程を持つお茶です。当園では同じ畑から育ったお茶の葉も加工法などの違いにより「煎茶」「ほうじ茶」「紅茶」「抹茶」など様々な色や味わいを持つお茶を作っています。


矢部紅茶

千代乃園の紅茶農園は福岡県八女市矢部村、福岡県で一番高い山がある村にあります。人口1000人程の小さな村の標高400〜650mの山の中で作る私たちの和紅茶を「矢部紅茶」と名付けました。
山の澄んだ空気と水で育った農薬や化学肥料不使用のオーガニックの和紅茶です。


品種の選び方

和紅茶の楽しみの一つは「品種」の違いを知ることです。
一見同じように見える茶葉でも香りの種類、抽出した紅茶の色、味わいの強さなど多種多様です。
品種の種類を知って、是非お気に入りの味を見つけてください。千代乃園の紅茶は9種類ほど栽培しています。


受賞経歴

コンテストによる評価を栽培や加工の向上に活かすため、毎年二つの生産者コンテストに出品しています。
2022年
・プレミアムティーコンテスト
★★★★ プレミアムティ賞 SNOWING MOUNTAIN TEA べにふうき春摘みA
★★★ プレミアムティ賞受賞 SNOWING MOUNTAIN TEA べにふうき春摘みB
2021年
・プレミアムティーコンテスト
★★★★★ プレミアムティ賞受賞 SNOWING MOUNTAIN TEA べにふうき 夏摘み
★★★★ プレミアムティ賞受賞 SNOWING MOUNTAIN TEA こうしゅん 春摘み
★★★ プレミアムティ賞受賞 SNOWING MOUNTAIN TEA べにふうき 春摘み
2020年
・国産紅茶グランプリ プロダクツ部門準グランプリ受賞 矢部紅茶 やぶきた春摘み
・プレミアムティーコンテスト 
 ★★★★プレミアムティ賞 SNOWING MOUNTAIN TEA べにふうき春摘み
2019年 
・プレミアムティーコンテスト 
 ★★★★★プレミアムティー賞 矢部紅茶 べにふうき夏摘み
2018年
・ジャパンティーフェスティバル ファインティー賞
 ★★★★ファインティ賞 受賞茶 奥八女琥珀
2017年
・プレミアムティコンテスト
 2017年ファーストフラッシュ 機械摘み・機械製茶 部門 金賞 べにふうき
・日本茶AWARD 2017 ファインプロダクト賞【矢部紅茶 春の香(桜の葉のナチュラルフレーバーティー)


和紅茶のご購入はこちら(オンラインショップ)




◎千代乃園の雪山烏龍

烏龍茶とは

煎茶は「不発酵茶」、紅茶は「発酵茶」、烏龍茶はその間の「半発酵茶」です。烏龍茶の原料は、緑茶と同じチャノキの新芽です。
酸化発酵を中ぐらいで止めることで、花やフルーツのような香りを引き出す点が、烏龍茶の特徴です。

雪山烏龍(ゆきやまウーロン)

千代乃園の茶畑は冬には雪が積もる標高400~650mの山の中に点在しており、平野部との気温差は5℃くらい、冬は20cmほど積雪することもあります。昼夜の寒暖差が大きく、深い山霧に覆われる地形が、香り豊かなお茶を育てます。奥八女の山々はどこか、烏龍茶の故郷中国を思わせます。当園では、煎茶用品種から烏龍茶用の茶葉を摘み取っています。品種による違いと奥八女の土壌や気候がもたらす特有の個性を最大限に引き出せるように、日々研究し、栽培・加工まで行っています。
山の澄んだ空気と水で育った農薬・化学肥料不使用のオーガニックの烏龍茶です。一煎、二煎と変化していく味と香りをお楽しみください。

飲み方

小さめの茶器を使用してお楽しみください。95度以上の熱湯で30秒ほど抽出し、3~4煎目までお楽しみ頂けます。
Verified by MonsterInsights