2020. 9. 7

千代乃園のお茶作り 農薬について

有機抹茶
2020.09.07
 台風10号が通り過ぎました。被害遭われました地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

ブログの更新をすっかり忘れてしまうくらいあれこれと右往左往する毎日を過ごしています。園主は発送するためのお茶の在庫の確認もそこそこに茶畑に通っております。日々成長し続ける雑草に手を焼いているそうで指や手首の痛みもそろそろ限界というところにやって来た台風10号のお陰で、ほんの一日ほどですが少しは指休めができたようです。明日からはお天気も良さそうなのでまたしばらくは草取りの毎日が続きます。

「当園のお茶栽培は農薬を使用しておりません。」お客さまにはついこの一言で説明が終わってしまいなかなかうまくお伝えする語彙力のない初老のおじさんとおばさんです。せめてブログで少しでもお伝えできればと思います。

2006年より減農薬栽培をはじめ、夏場に一度だけ親葉となる茶葉を育てるために農薬を散布していました。新茶を摘み取るのはその後8~9か月後で当時からEUの残留農薬基準もクリアしていました。

その後2012年より無農薬栽培に移行しましたが、当初は農薬の代替となる「無農薬農薬(酢・唐辛子等を混ぜ合わせたもの)」を作って病害虫の予防対策をする予定でした。しかし、現実は5ヘクタールの茶畑の管理と加工・販売は夫婦二人にはすでに手一杯。新しく情報を集めたり、手作り農薬に挑戦する余裕はまったくありませんでした。つまり口ばっかり状態で結果として何の対策も打たない無農薬栽培の始まりとなりました。

初年度はビギナーズラックだったのでしょう・・順調に無農薬栽培へと移行していくことができた!ような気がしていました。・・がそう簡単にできるのなら誰でも無農薬栽培を始めますよね?次年度からはどこかしらの圃場で病害虫の被害を受けるようになり、お茶摘みシーズンの度に何かしらのショックを受けています。数年前には、二番茶のほとんどが病気にあってしまい、肩を落とし腰まで抜けそうな園主の後ろ姿は今でも忘れる事ができません。

15年以上前に慣行栽培(農薬の使用基準を守った栽培)を行っていた頃は、茶葉の裏側をまじまじと見て回り害虫チェック、病気が出る前の予防のために農薬散布を行ったり、おいしいお茶を作るために化学肥料・魚かす・菜種油粕・ぼかし肥料等を数回に分け少量ずつ施すような栽培を几帳面にまじめに行っていました。

当時几帳面でまじめだった園主も現在では無農薬栽培を続ける極意は「諦める事」だと言っています。その年その年のお茶の出来具合をそのまま受け止めるということだと思うのですが園主が表現すると【諦める】となるようです。病害虫にあってしまった茶葉はそのまま茶畑に刈り落して肥料となって次の年のお茶を育ててくれます。

写真はそんな風に育てたちょっとほろ苦くあっさりとした八女産有機抹茶です。


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