2023. 10. 1

Louis Vuittonでの闘茶会を担当しました

Louis Vuitton表参道店、福岡店で9月末に計4日間のお月見イベントが行われ、イベント内で闘茶会を担当させていただきました。
実際の会場では入るだけで緊張してしまうような美しい店内と、自分達が山の中から持ってきたお茶たちとのコントラストを感じながらも、
お茶世界も、こちらの世界もおもてなしの心では共通するものばかりだと感じるところとなりました。
おもてなし尽くしたイベントのあり方やサービスなど大変勉強になりました。



鎌倉時代から伝わるお茶当て遊び「闘茶」

闘茶とは5須類のお茶を飲み分け、香りや形状、
味などからどの茶葉か当てる遊びです。
茶葉には(花・鳥・風・月・客)の名前と札が割り当てられ、
参加者は闘茶札を投札することによって回答します。
ランダムに出されるお茶を飲み比べと投札が5セット行われ、正解数の多い人が勝ちとなります。




闘茶は実は茶道と同じくらい古くからあるものです。
鎌倉時代初期の京都にて皇族や僧侶の間で始まり、
室町時代以降に武士や一般庶民にまで広まりました。
いつしか闘茶は賭博の対象となり、
禁止令が出されたことで次第に衰退していきました。
その後、茶の違いを理解するための修練として見直され、
現在はお茶業者の間の勉強の一環として行われています。



普段、闘茶のイベントの際は2時間ほどかけて行うことが多いのですが、
一つの回を20分間にぎゅっと凝縮し、短い時間で沢山の方に闘茶を体験していただきました。
お茶にあまりなじみがない方、普段よく飲まれる方、様々な方が参加されましたが、20分が経つにつれ参加者みなさんが段々とゲームに集中し、味覚を研ぎ澄ませてお茶を飲まれておりました。                                                       
大変勉強になる4日間でした。

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