2023. 4. 25
煎茶園の被覆
当園では煎茶の畑には、被覆を行っています。被覆とは、新芽の生育途中に茶園を遮光資材で一定期間光を遮って育てることを指します。新芽が動き出すとともに、毎日のように茶園を巡回し、芽の出方を観察し被覆開始と終了の時期を見極めます。
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軽々持ち上げているように見えますが、斜面の茶畑の中を歩きながら資材を持ち上げて引っ張って、腰をかがめて枝にクリップを留める作業は中々の大仕事です。
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光を遮ることで、被覆前には薄黄色のような芽が鮮やかな緑色になり、特有の芳香(覆い香)を発し、まろやかな旨みや甘みのあるお茶になるのです。
成分的には、生育に伴うアミノ酸の減少とテアニンがカテキンに変化することを防ぐことができ、旨味をたっぷりと蓄えたお茶を作ることが出来ます。
※テアニンとは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種で旨味や甘みに関係している成分です。
↓被覆前の芽の様子
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ここ数年は雨が少なく干ばつ気味でしたが、今年は春先にかけて雨がほどよく降り、お茶の芽の様子もよい状態で育っています!あとは、このまま何事もなく、お茶摘みができますように祈るばかりです。
一番早い畑のお茶摘み開始まで、いよいよあと約一週間というところまできました。
残りの被覆作業や草取り、茶工場の掃除、紅茶工場の整備などまだまだやることはありますが、
ひとつずつ終わらせて、お茶摘みまでに万全に備えたいと思います。
今年のお茶がどんな味に仕上がるのか、どきどきわくわくが止まりませんね。
みなさま、千代乃園の新茶お楽しみにお待ちくださいね!
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